シンガポールの路線バス
MRT 南北線(North South line)のKranji駅(NS7)から路線バスに乗ってアクセスする。シンガポールの路線バスに乗るのはあまり難しくないので、ぜひ挑戦してみてほしい。

乗車するバスはChoa Chu Kang行きの925。2番乗り場から出発する。

シンガポールのバスは、何時に出発ではなくあと何分で出発という案内がされる。アプリもあるので、渡航前に入れておくと便利。

やってきたバスはメルセデスベンツのシターロ。日本でもこれの連接バスが走っている。

降りるバス停はKranji Reservoir Carpark B。
日曜祝日は925Mという保護区の中心のWetland Centre entranceまでいけるバスも走っているが、SungeiBulohを全部じっくり楽しみたいのであればKranji Reservoir Carpark Bバス停の近くの入り口から入場するのがオススメ。平日には車がないといけないみたいな情報も見かけたが、実際には平日でもバスに乗って行くことができるので安心して欲しい。
それぞれバス停の近くに管理棟があり、ビジターセンターやトイレ、飲み物やお菓子の自動販売機が設置されている。自販機の水は1本1.5SGD(200円弱)だった。

日本と同じでバスを降りるときは、降車ボタンを押して知らせる。
帰りのバスに乗るときは、WoodLands行きのバスに乗らないとKranji駅まで戻ることができないので、乗る前に行き先表示をしっかり確認する必要がある。うっかり反対方向のChoa Chu Kang行きに乗っても、終点にMRTのChoa Chu Kang駅があるのだが、時間がかかってしまうので要注意。
ちなみに私はタクシー配車アプリGrabを使って帰ろうとしたのだが、車が捕まらなかった。

Kranji駅からは、5km15分ほどの乗車してSungei Buloh Wetland Reserveに到着した。
マレーシアとの国境のマングローブ林

Sungei Buloh Wetland Reserveはシンガポール最北端にある自然保護区。Sungei Bulohはマレー語由来の地名で、「竹の川」という意味。入場は無料で、7時から19時まで開園している。夜間は危険な野生動物が活動しているので立ち入り禁止となる。
カワウソやオオトカゲの他にも、カブトガニやムツゴロウの仲間や、体長4メートルを超えるようなイリエワニやキングコブラなど様々な野生動物が生息しているシンガポールの中でも野生生物の顔ぶれが濃いエリアだ。
シンガポールとマレーシアの国境であるジョホール海峡に面しており、海の向こう側にはマレーシアの都市、ジョホールバルが見えている。

望遠レンズで覗くとこんな風に異国の生活の様子が見える。日本で暮らしていると体験できない不思議な感覚。よく見ると船にはPoliceの文字。泳いで密入国する不届者を取り締まっているのだろう。

昨日訪問したBukit Timahが山の自然保護区だったのに対して、こちらは海のマングローブ林。

人間が通れる場所は遊歩道が整備されているので、探検しやすい。

しかし、柵の向こう側は野生動物たちの世界。間違って迷い込んでしまわないようにしよう。

野鳥観察小屋もスタイリッシュ。

至る所に”ワニに注意”の標識が立っている。実際に野生のワニが近くにいると思うと緊張が走る。

最初に出迎えてくれたのはアガマの仲間。Google先生に聞いてみたが種類は判別できず。

歩道の手すりの隙間を自らが橋になって繋いでいるアリの行列。ツムギアリの仲間?

このアリは何ヶ所かで見かけて、こちらは朝顔の蜜に集まっていた。

カワセミの仲間、ナンヨウショウビン。鳴き声は至る所で聞こえるが、なかなか姿を捉えられず。日本のカワセミより一回り大きい。

シロスキハシコウというコウノトリの仲間。
横顔を見るとアフリカにいるハシビロコウに似ている。あちらも同じコウノトリの仲間。

シロハラクイナ。沖縄でもみられるクイナの仲間。奥では大きなオオトカゲが寝ている。

マングローブエリアとワニがいる湿地帯エリアをつなぐ橋。偶々かもしれないがここを渡るとなんとなく鳴いている鳥たちの雰囲気も変わった。
ワニのいる湿地

どこにいてもワニが見れる可能性はあるのだが、目撃が多いとされているのは奥側のエリア。

動物たちがいる空間と遊歩道は柵によって区切られている。

もちろんオオトカゲには効果ない。今回の渡航で一番最大サイズのオオトカゲが遊歩道を塞ぐように座っていたので、諦めて反対周りした。
シンガポールではどこでも見られるオオトカゲだが、ここの湿地は特に個体数が多く、10m歩くとオオトカゲに出会うくらいの頻度で登場する。

サギもたくさんいる。日本にいるサギが越冬のために東南アジア渡る個体がいて、今ここで見ているサギたちが夏には日本で会っているサギかもしれない。

シンガポールのあちらこちらで鳴いているがなかなか姿を見れていなかったPurana Usnaniというセミ。どれだけ調べても出てこないので和名は無さそう。鳴き声の構成はツクツクボウシに似ているような。鳴き方は南西諸島で鳴いているオオシマゼミに似ている。

シギの仲間の大群。

木の上で脱力するオオトカゲ。木の上にいたらワニに食べられないもんね。
奥にいるカラスはイエガラスという日本にいるのとは違う種類のカラス。
こんなふうに歩いていると先を歩いていた現地のバードウォッチャー夫婦に手招きされたのでそちらへ行ってみる。そこにはなんと、、、
ワニ発見!

出た!!!野生のワニ!!!!
しかもイリエワニの中でも最大レベルのサイズではないだろうか。そこら辺を走っている自動車より余裕で長い体長。デカすぎて全体像をカメラに収められなかった。

この後とんでもない鼻息を立てて空気を吸ったら沼の底へ沈んで行ってしまった。動物園よりはるかに近くで野生のワニを見るという体験をできた。
このあと、ワニがいることを教えてくれた現地バードウォッチャーとしばし歩いた。

Mud Skipper。日本で言うところのムツゴロウの仲間。私一人だったら見つけられなかったと思う。

沼を見ていると、黒くて大きい影がいくつか、ゆっくりと動いているのが見える。これがどうやらイリエワニっぽい。はっきり姿は見えずとも複数匹がこの水面下で活動している。干潮で水位が低いときに訪問した方がもしかしたらワニの姿を観察しやすいのかもしれない。

葉っぱに止まっていた蝶。

しばらく歩いていたらまた別の個体のワニを発見。大口を開けて昼寝していた。
口を開けて寝るのには理由があって、ワニ含む爬虫類は変温動物なので、太陽光にあたって体温を維持する必要があるが脳は熱に弱いので、口を開けることで脳が茹で上がらないよう放熱している。ワニの口の中には口蓋弁というフタがあって、水中で口を開けても喉に水が入り込まないようになっている。
奥からやってきたオオトカゲはここを通るのを諦めてどこかへ消えていった。

ワニがいたのは管理用の通路なので、我々は基本的に入れない。
一緒に回っていたバードウォッチャーの奥さんは、「ここに柵があって私たちはラッキーだった」と言っていたが、本当にその通りである。

しばらくしたら日が傾いて影に入ったからか、口を閉じていた。
Sungei Bulohを歩いた時間は本当に素晴らしい体験となった。

帰り道ジャングルを戻っていたら、突如空からトカゲが私の右肩に降ってきた。
私もかなり驚いたがトカゲも同じ。すごい勢いで柵に登って、今時分に起きている状況を把握していた。落ちてきたのがキングコブラみたいな毒蛇じゃなくてよかった。
コグシカロテスというアガマだろうか。

かなり尻尾が長くて美しい。

もう一つアガマを見つけた。
オリエンタルガーデントカゲと思われる。こちらは小さいトカゲだった。

睡蓮の池ではカエルが鳴いていた。シンガポールでは意外とカエルの姿を見かけない。調べても種類がわからなかった。

カラスウリのような花を咲かす睡蓮。日本では見たことがない。
Sungei Bulohには4時間半ほど滞在して、全部で6kmほど歩いたようだ。
この後はMandai Wildlife Reserveへ移動する。Mandaiには何があるかというと、シンガポール動物園など複数の動物園テーマパークがある。野生動物を見た後に動物園というのも不思議な話だが、かなり規模の大きい動物園を見ない手はない。
-確認できた野生生物-
セミ
・Purana Usnani
鳥
・セキショクヤケイ Red Junglefowl
・コウライウグイス Black naped oriole
・オニカッコウ Asian Koel
・イエガラス House Crow
・カノコバト Spotted Dove
・チョウショウバト Zebra Dove
・ジャワハッカ Javan Myna
・ナンヨウショウビン Collared Kingfisher
・シロボシオオゴシキドリ Lineated barbet
・シロスキハシコウ Asian Openbill
・シロハラクイナ White-Breasted Waterhen
哺乳類
・バナナリス Plantain squirrel
爬虫類
・イリエワニ Salt-water crocodile
・マレーオオトカゲ malayan water monitor
・コグシカロテス Green Crested Lizard
・オリエンタルガーデントカゲ Oriental garden lizard

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