Part1からの続き
大島早朝の過ごし方
さるびあ丸で早朝に大島に着いてからの過ごし方の一つに温泉がある。
さるびあ丸の到着に合わせて日帰り入浴ができるのは元町港の近くにある御神火温泉とこの大島温泉ホテル。
岡田港を6時10分ごろ出発したバスは大島公園を経由して6時40分に大島温泉ホテルに到着した。
温泉ホテルの売りは絶景露天風呂なのだが、この日はこの天気。
露天風呂から見えるのは一面真っ白の景色だった。
ちなみに事前に予約すれば、朝食付きのプランにすることもできる。
霧の三原山
船旅で疲れた体を温泉で癒したら三原山に向かう。
一般的なルートは山頂口までバスで向かってお鉢巡りを経て温泉ホテルコースで下山するのだが、今回は弾丸つめつめスケジュール(少なくともこの時点では)ので温泉ホテルコースから登ることにしていた。
温泉ホテルコースは再生の一本道とも呼ばれていて噴火で焼かれた大地に植生が復活していく様が観察できる。
火山から1番遠いエリアはすでに木々に覆われている“こもれびトンネル”と呼ばれている。
グネグネしている木はイヌツゲというらしい。
霧と相まって幻想的な雰囲気の中、鳥の囀りと時折葉を揺らす風の音を聞きながら進んでいく。
あまりにも霧が深く前方に何があるのかはっきりわからない。
霧の向こうから人が来るだけでもドキッとする雰囲気だが、道中人の姿を見ることはなかった。
代わりにキョンを2匹見かけた。霧で不明瞭な視界の中を突然生き物が走り出したにはかなり驚いたが、凄まじいスピードで逃げていったので、おそらくキョンたちもびっくりしたのだろう。
こもれびトンネルを抜けるといつか森になる道となる。
先ほどまでは森が雨風から守ってくれたのだが、ここからは風に打たれながら歩くことになる。
こんな感じだがまだ小鳥の声が聞こえていた。
いつか森になる道まではなだらかな道だったが、ジオロックガーデンに入ると高度が上がり始める。
周りには溶岩でできた様々な形の大きな岩がゴロゴロしている。
植物も少なくなり、鳥などの生き物の気配も無くなってきた。
今回はまっすぐ山頂方面には向かわず裏砂漠方面へ向かう。
裏砂漠
大島の裏砂漠といえば、国土地理院の地図に日本で唯一“砂漠”と表記されているということで有名な場所。砂漠というのも”裏砂漠”という地名として表記されていて、気候帯としての砂漠とは別物。
風が強く吹き抜けるため噴火から時間が経った今でもあまり植物が生えずこのような黒い世界が広がっている。
大島温泉ホテルを出発してから裏砂漠までは大体30分くらいかかった。
晴れていれば岩石砂漠のような景色が見られるのだが、視界は最悪。
裏砂漠に入ると道らしい道はなくなる。目印になるものもほとんどない。
裏砂漠に落ちていた溶岩の岩。赤い色は酸化鉄が含まれている色だろう。
視界が悪くなる一方で、雨風もだいぶ強まっていたのでここで温泉ホテルへ引き返すことにした。
ホテルに戻ると、先ほどのバスに乗り合わせていたツアー客が山頂口へ向かうバスを待っていた。
一応山頂口までもきてみたのが、あまりにも真っ白でどこに何があるのかは全くわからない。
この景色を見て今回三原山に滞在するのは完全に諦めて、折り返しのバスで下山することにした。
Part3へ続く
YouTube・旅行先で集める環境音シリーズ
旅行先で集める環境音シリーズ。
霧かかる幻想的な伊豆大島の森の中、降り続ける雨の音。
収録機材
・録音:iPhone15
・動画:iPhone15
・画像:Sony α7ii
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