
今回お届けするのは毎度お馴染み、伊豆諸島の旅。
前回の航海で条件付きで出航したものの、現地海上不良により三宅島から引き返してしまった八丈島にリベンジ。
Part5は藍ヶ江水産でランチと、八丈植物公園でキョンに会う。
藍ヶ江水産でランチ

ランチに訪れたのは藍ヶ江水産 地魚・干物食堂。場所的には島寿司を買ったスーパーあさぬまのすぐ近く。

駐車場の場所がわからなくて店員さんに聞いてしまったのだが、お店のちょっと先に駐車スペースがあった。

店内には、藍ヶ江水産の大漁旗が飾られていた。
注文はリクルートのエアレジになっていて、スマホからオーダーで、クレジット決済ならスマホからネット経由で決済できるシステムだった。

藍ヶ江水産は干物のお店なので、干物の定食のほかにも、島寿司、海鮮丼の定食もある。
味噌汁はカメノテの出汁。カメノテは海に行くと普通に見ることができるが、食べるのは初めて。
せっかくなのでカメノテも食べてみたのだが、なんとも言えない不思議な味だった。

せっかくなので単品で島寿司も注文。普通の島寿司と、炙り島寿司があったので、炙りの方をチョイス。
炙り島寿司にも、普通の生の島寿司も盛り合わせになっていた。
島寿司は、わさびの代わりにカラシをつけるのだが、炙り島寿司は柚子胡椒が乗っていた。
島寿司も美味しいが、炙り島寿司もかなり絶品だった。
八丈植物公園

天気が良ければ背景に八丈富士が見えるはずなのだが、霧に隠れていた。

駐車場から歩いていくと温室が出てくる。
雨がひどいので、とりあえず中にはいる。

まだ熟していないが亜熱帯の果物、パッションフルーツがなっていた。

こちらはバニラの花。

バニラの実もなっていた。いわゆるバニラビーンズ。
熟した実の匂いを嗅ぐとよく知っているあのバニラの甘い匂いがほんのりと香ってくる。

植物公園の中は森になっている場所も多い。

オオタニワタリが至る所に生えていて、ヘゴのジャングルだった裏見ヶ滝とはまた違った雰囲気。ジャングルであることに変わりはないのだが。
オオタニワタリは木や岩に着生する、日本南部から台湾に分布するシダ植物。

有名な八丈島のキョンは、八丈植物公園で会うことができる。伊豆大島では逃げ出した個体が野生化して農作物などを食い荒らし問題になっているが、八丈島のキョンは、公園の柵の中でのんびりと暮らしている。

キョンは台湾が原産の小型の鹿。犬くらいの大きさしかなく、色的にもカピバラみたいな感じだが、顔はしっかり鹿である。
人馴れしているようで、檻に近づくとキョンも我々の近くにやってきてくれる。檻の周りを歩くとちゃんとついてきてくれる。

植物公園内には屋内展示の八丈ビジターセンターのある。島の文化や自然などを学ぶことができる。

こっそり楽しみにしていた光るキノコ、ヤコウタケ。野生では梅雨くらいにしか見られないのを人工的に育てて通年展示しているのだが、なんとこの日は発生状況が悪く展示はお休みだった。

ビジターセンターの中にあるジェラテリア365は、スーパーあさぬまの隣にあったジャージーカフェと同じ、ジャージー牛のジェラートのお店。
八丈島のフライト

植物公園でジェラートを食べて時間を潰してから、八丈島空港に向かった。
この日はフジドリームエアラインによる名古屋県営空港行きのチャーター便があったが、視界不良で天候回復を待つべく上空待機していたらしく、大幅に遅れて着陸していて、無事に着陸したときには保安検査後の待合室からは大きな拍手が聞こえてきた。
八丈島空港に着陸したA320Neo、ANAの便はすんなりと着陸。

八丈島の便は大体B737によって運行されているが、たまにA320でも運行されている。普通の平日の便だが、機内はほぼ満席。この2日間で島のどこかで見たことある人が大勢いた。
温泉で会った人、食堂にいた人、植物公園にいた人、極め付けはホテルの朝食で隣のテーブルに居たグループが飛行機では前の席に座っていた。大きいようで狭い島の旅を感じさせられる。

帰りのフライトも順調な空の旅だった。バゲージクレームでは、大量のクーラーボックスや釣具類が流れてきた、他の空港からの便ではあまり見れない光景な気がする。
羽田空港は、2024年の旅客数が世界4位、4本ある滑走路を駆使して平均して1分に1.5本の便が発着すると言われる超過密空港で、日本国内のみならず地球上あちこちへのフライトのある空港なのだが、そんな羽田空港を発着する便で、東京都内で完結するたった50分のフライトの八丈島は、そういった意味でも異色の存在だろう。
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