【亜熱帯の離島旅】奄美大島・東洋のガラパゴスの自然を感じる旅-Part1

奄美大島ってどんなところ?

奄美大島は、鹿児島県の離島で南西諸島の一つ。
鹿児島県ではあるが、鹿児島市街地からは400kmほど離れていて、琉球文化圏に属している。
鹿児島本土と沖縄本島のちょうど中間に位置していて、日本では佐渡に次いで5番目に大きい離島。
太平洋戦争後は沖縄県とともにアメリカ統治を経験している。

年間降水量は3000mmと東京の倍もあり、年間の日照時間は日本一短い。
島の8割を山地が占めており、珍しい「亜熱帯雨林」が形成されている。
2021年には「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の一部として世界自然遺産に登録されている。

奄美大島への行き方

奄美大島へのアクセスは各地からの飛行機か鹿児島と那覇を結ぶフェリー航路のどちらかを使うことになる。

今回は奄美大島までは成田からのpeach便(MM541便NRT7:15→ASJ9:40)を利用した。

奄美空港へは、JAL・Peach・スカイマークが就航しており、東京からはJALが羽田空港から、Peachが成田空港からの直行便を運行している。また、スカイマークは鹿児島、JALは鹿児島や那覇で乗り継いでくることもできる。一部のJAL便はANAとコードシェアしている。

空港は奄美大島の最北端にあり、中心地である名瀬までは30kmほど離れていて車で1時間ほどの移動時間がかかる。路線バスやタクシーもあるのだが、基本的に島内の移動はレンタカーが基本となる。

奄美のスーパーマーケットと奄美グルメ・鶏飯

まず最初に空港から市街地のある名瀬へ向かう道中にある「ひさ倉」というお店で奄美グルメである鶏飯を早速食べる予定だが、お店の開店まではまだ時間があったので、奄美大島で一番のディスカウントストアでもある「ビッグツー奄美店」に立ち寄る。

ビッグツーはその名の通りビッグなスーパーマーケットで、巨大な駐車場に巨大な建物、そして品揃えも多く、簡単に表現するとホームセンターのついているドンキホーテみたいな場所。島の住民も観光客もここに来たらなんでも買えるようなお店だった。

奄美のご当地ドリンク「みき」も、品揃え豊富。

みきは米とさつまいもを発酵させた、甘味と酸味が混ざったどろっとした飲み物。
奄美に行ったらぜひ試してもらいたい。ちなみに東京では、日比谷にある鹿児島県のアンテナショップ「かごしま遊楽館」で冷凍された花田のミキが購入できる。値段は現地で購入するより倍以上するのだが、奄美に訪問してはまってしまった私は、近くに用事がある時に買ってきている。

買い物しているうちにひさ倉の開店時間が近くなってきたので、移動する。
開店時間をちょっと過ぎたくらいに店に着いたが、駐車場にはすでに多くの車が止まっていた。
店内も賑わっていたが、席はかなり多かったため待ち時間なくすんなりと席に通された。

店内を観察していると、客の大半は地元の方のようで、観光客が多いと思っていたので少々意外だった。地元の方にも愛されるソウルフードなのだろう。確かに駐車場もわナンバーのレンタカーはほぼ止まっていなかった。

鶏飯とは、ご飯にほぐした鶏肉、錦糸卵そしてパパイヤの漬物や刻んだタンカンの皮を乗せて、鶏出汁のスープをかけるお茶漬けのようなもの。読みは「とりめし」ではなく、「けいはん」。

この鶏出汁のスープの旨みがかなり濃くて、いくらでもご飯が進んでしまう。

1人前は1430円で、現金のみの対応だった。

ちなみに奄美大島は、観光客が多いためなのか意外にもキャッシュレスが普及していた。しっかり現金を用意して訪問したのだが、思ったほど現金の出番は少なかった。

奄美自然観察の森

まずは奄美大島の自然を感じるために龍郷にある奄美自然観察の森へやってきた。

細い山道をかなり登った場所にある。

園内のマップ。メインの通りは一応遊歩道らしくなっているのだが、中心の広場のようなところは森の中なのか、入っていい場所なのかが分かりづらいくらいの森。

道路から森に一歩踏み入れるとセミの大合唱。風流とかそういうレベルを超越して、耳が痛くなるレベル。

深い森の中を、クモの巣が張ってる場所もあるので慎重に進む。もちろんクサリヘビ科の毒蛇であるハブも生息しているので注意が必要だが、基本的にハブや夜行性の生物。この日は姿を見ることはなかったが、行政が設置しているハブ捕り用の箱罠を見ると本当にハブがいる事をリアルに感じられる。

森の中と言っても関東でハイキングをしているのとは森の雰囲気が明らかに違う。

サトイモのような見た目の植物は、クワズイモ。観葉植物でもアロカシアという名前で見かける仲間だが、食わず芋という名の通り、シュウ酸カルシウムという毒を持っており、食べたら食中毒、皮膚に触れるだけでも炎症を起こすという厄介なもの。奄美大島では森の中に限らず、道路脇など至る所に普通に生えていた。

南国の木といえばアコウの木もよく見かける。

関東と違うのは植生だけではない。森の中で鳴いている虫たちもこちらでは見かけない種類が多い。

これはアブラゼミにそっくりなのだが、リュウキュウアブラゼミという別種。鳴き声も声色自体は普通のアブラゼミに似ているのだが、リズムが違う。

こちらは奄美大島の名を冠したオオシマゼミ。市街地ではあまり見かけないセミのようで、山地でよく鳴き声を聞くことができた。

あと奄美大島のどこに行っても声を聞くことができるクロイワツクツクは、声は聞こえるのに姿をなかなか見せてくれず写真は撮れず。

奄美自然の森で訪問時(9月末)に声を聞けたのはこの3種類だった。

奄美には島中にいろいろな蝶が飛んでいる。運転していると何度も蝶が飛び出してきてひやっとするくらい。

森の中を歩いているとひらひらと私の前に飛んで出てきてくれたこの美しい蝶はリュウキュウアサギマダラ。

奄美で見たかった野生生物の一つ、オキナワキノボリトカゲ。トカゲの中でもアガマ科という分類で、日本がバブリーだった頃に流行したエリマキトカゲとは比較的近い種類らしい。日本に生息している唯一のアガマ科のトカゲ。

この奄美の深い森の中、鳴き声が聞こえているセミの姿すらなかなか発見できない中で、小さなトカゲなんて見つかるのかと思いながら歩いていたまさにその時、目の前の木から視線を感じたのがこの子だった。

おそらく天然記念物のオットンガエル。ウシガエルのような外来種を除いた日本在来のカエルの中では最大の種。奄美大島とお隣の加計呂麻島にしかいない奄美群島の固有種で、普通のカエルの前足の指は4本なのだが、オットンガエルは5本の指がある。夜行性なので、まさかこんな昼間に見れるとは思っていなかった。

鬱蒼とした遊歩道を歩きながら、展望台まで登ってきた。

展望台には、お立ち台があった。

お立ち台に登るとより高い視点から、奄美の深い森の向こうにあるアマミブルーの海を見下ろすことができる。

ズームアップしてみた。見えているビーチはおそらく「こうとり浜」。こうとり浜は陸路ではアクセスできないらしい。

奄美の海に沈む太陽・大浜海浜公園

奄美の森を満喫したら、今度は山を下りて奄美の海へ向かう。向かったのは、大浜海浜公園。奄美大島の中心地、名瀬市街から車で15分とほど近い場所にある。

透明度の高い奄美ブルーの海。そしてサンゴ由来の美しい砂浜とこれだけでも絶景なのだが、奄美大島の西側に位置するこのビーチが真に美しいのは夕方のサンセットである。

といってもサンセットの時刻まではまだ時間があるので、公園内にある水族館、奄美海洋展示館にお邪魔する。

ちなみに奄美と東京では、50分ほどの時差がある。

山の麓にある奄美海洋展示館。入館料は700円でクレジットカードなど各種キャッシュレスも使えた。

入るといきなりメイン展示、ウミガメが泳ぐ大水槽がある。

この水族館をおすすめポイントは、入館するともれなくこのウミガメたちに餌やりすることができる。

餌やりの時間になったら、大水槽の上まで行く。ウミガメたちも人が集まってきたのを感じると水際までやってくる。

ウミガメのご飯は、ちぎったキャベツ。これをウミガメの顔の前に投げ入れると食べてくれる。

大水槽の奥に進むと、小さな水槽が並ぶアクアリウムゾーン。様々な種類の魚がいるのだが、かなりの種類のウツボが飼育されていた。この黄色いウツボは写真を撮られるのが苦手みたい。

2回撮影を試みたが、2回とも大きく口を開けて威嚇してきた挙句、最後には写真のように顔を隠してしまった。

小さな壺の中に通勤ラッシュの満員電車の如くみちみちに詰まっているウツボたち。彼らには窮屈とかそういう感覚はないのだろうか。

日没が近くなってきたので、海岸に向かう。海辺にはオオハマボウの花が咲いていた。

オオハマボウは日本にも自然分布しているハイビスカスの仲間で、沖縄では「ゆうな」、ハワイでは「ハウ」とも呼ばれる。

朝方に咲いたときは、花の色はこのように黄色い。

夕方になるとこのような赤色になり、根本から花が落ちるという不思議な花。

ビーチに出るとすでに低くなった太陽が、海と空と砂浜をオレンジ色に染め上げていた。
視界には人工物がなく、ただ自然があるだけの空間、唯一聞こえてくるのは波の音。そして街明かりもないので、太陽が沈むにつれて周りも暗くなっていく。

ビーチに流れる時間はとてもゆっくりとしたもので、都会の喧騒に包まれた日常とは大きく離れたとても贅沢な時間だった。

オレンジ色の波打ち際には小さなカニが右往左往しながら、打ち寄せる波を避けていた。

奄美お散歩写真

南国の花々に囲まれてお昼寝する奄美の野良猫。咲いている花はハイビスカスとストレチア。

この写真を撮った前日もこの子が同じベンチでお昼寝していたので、きっとここのヌシなのだろう。

この写真だけ見たらとんでもないジャングルの中みたいだが、道中寄った食堂の駐車場での一枚である。こんな感じで道沿いなんかにもナチュラルにヘゴシダが生えている。

先日、ヘゴシダの自生の北限地である東京都の八丈島にも訪れたが、八丈島よりもっと身近にヘゴが生えている気がした。

オキナワキョウチクトウという植物の実。シーマンゴーと呼ばれたり、パッションフルーツみたいな見た目で食べられそうな果実だが、有毒植物。沖縄の方言ではミフクラギというのだが、語源は目脹ラ木、毒で目が腫れてしまうというもの。この実を食べたヤシガニを食べた人間が中毒死するなんてこともあるらしい。

キョウチクトウの仲間は、奄美に限らず街路樹として日本各地で見かけることができるが毒性がかなり強いので注意が必要。枝や葉、実などキョウチクトウ本体はもちろん、周囲の土壌ごと毒で汚染したり、燃やした煙にも毒があるのでバーベキューなどでうっかり燃やしてしまい中毒になるなんてことにもなる怖い植物。

各地に植えられているキョウチクトウは、地中海沿岸地域や南アジアが原産らしいが、オキナワキョウチクトウは南西諸島から東南アジアに分布している在来種だそうだ。

天然記念物のオカヤドカリ。中国人が持ち去ろうとして空港で摘発されたりしている。許可のない捕獲は禁止なので、見かけても手に触れずそっと観察するにとどめていただきたい。
体色が紫色なのでムラサキオカヤドカリと思われる。

こちらは生まれたばかりのベイビーオカヤドカリ。

訪問時期がちょうどオカヤドカリの繁殖期が終わった後だったので、ちっちゃな赤ちゃんヤドカリがたくさん歩いていた。

ハイビスカスとアコウの木。普通の公園の風景も南国風情。

奄美大島で一番よく見かける自販機はUCCだった。

ちなみにコカコーラなどの大手の自販機もある。コカコーラの自動販売機は、新しい物も頑なにCokeOnアプリ非対応のものしかなかった。CokeOnが使えない事情でもあるのだろうか。

ホテルサンデイズ奄美

今回宿泊したホテルは、名瀬港のすぐ横にあるホテルサンデイズ奄美。中心地にあるので立地的にも便利、2022年に開業したばかりの新しいホテルなので設備もかなり綺麗。そして駐車場もそれなりに広いので使いやすいホテルだった。朝食バイキングでは、奄美グルメも多くあり、鶏飯にハマってしまった私はずっとおかわりしていた。

港側の部屋だったので、時刻になると鹿児島と那覇を結ぶフェリーが窓から見える。

大浴場があるので、部屋にはバスタブはなくシャワーのみだが、シャワールームには扉がついていて床が水浸しにならないタイプ。

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