エジプトってどんな国?
エジプトは、アフリカ大陸北部にある国。
正式名称は、エジプト・アラブ共和国。
気候は乾燥帯の砂漠気候でケッペンの気候区分でいうところのBWとなる。

夏の気温は50度を超え、春は砂嵐がひどく飛行機が飛ばないこともあるそうだ。
なので、観光に適した季節は冬。冬は日中は20度ほどの気温で夜は10度くらいまで冷える。私の肌感覚では、日中はシャツの上に長袖の羽織るもので過ごせる。夜は結構冷え込むのでもう一枚上着が欲しくなるが、日本の冬用のコートを着込むほどではないと思う。
ただエジプシャンたちにとってこの気温は寒いのか、日本的服装事情に比べると気温の割に意外と厚着している姿を見かけた。
言語はアラビア語だが、カイロやギザといった観光地は基本的に英語が通じる。英語も併記されているので、観光で訪問する分にはあまり言語のことは心配する必要はなさそうだった。発音は訛りのある英語だが、わからないこともない。
通貨はエジプトポンド(LEまたはEGP)で、1EGP=3.34JPY(訪問時2026年2月時点)。エジプトポンドは日本国内で両替することはできないが、エジプトではアメリカドルが使用できるのであえてエジプトポンドを用意する必要はない。というよりエジプトポンドの信用があまりないらしく、USドルなどの外貨のほうがありがたがられるらしい。
また、入国にアライバルビザが必要だが、こちらが25ドル(USD)なので、入国にあたってアメリカドルの現金が必要となるので要注意。
クレジットカードによる決済もできる場所も多いが、普及率はあまり高くない。ある程度現金(アメリカドル)は用意しておいた方がいい。3泊の行程で150ドルほど用意していったが、割とギリギリでやりくりした。クレジットカード決済はだいたいどこもエジプトポンドで処理されていた。
場所と人にもよると思うが、USドルの持ち合わせが足りなくなって、ユーロや日本円でもいいかと聞いたら応じてくれた。
エジプトはチップの文化があるが、こちらもUSドルで良くて、例えばピローチップで1〜2USD程度が相場とのこと。
入出国について
エジプトの入出国はちょっと複雑。ビザも必要だったりするのでめんどくさかったりするので、今回私が訪問した時の入出国の流れを忘備録的に書き残しておく。ただし、今回はツアーによる訪問なので、個人で行く場合と多少違いが出てくるので参考程度にしていただければと思う。
入国手順
エジプトは入国する際に、紙の入国カードを書く必要がある。電子申請には対応していない。
入国カードは、エミレーツの機内で機内食のメニューと一緒に配布された。

入国カードの書き方は、日本航空の公式サイトの案内がわかりやすかったので、こちらを参考に書けば問題ないだろう。
エジプトの入国にはビザが必要になるが、基本的には現地に着いてから取得するアライバルビザを購入することになる。アライバルビザには現金で25USDが必要になる。団体ごとにまとめて購入が可能なようで、現地の係員がまとめて取得して入国審査に進んだ。個人の場合は、入国審査の前に銀行の窓口がいくつかあるので、そこで25ドルを支払い取得することになる。
エジプトまではエミレーツのA380という超大型機に乗っていたのだが、乗客のほとんどがツアー客だったので、個人でアライバルビザを取得する窓口はあまり混んでいなかった。余談だが、ツアー客は我々日本からの他に、韓国、台湾、中国と東アジアばかり。仮にも中東からアフリカまでを結ぶ路線なのに、乗客のほとんどが東アジアの顔ぶれという不思議な便だった。

ビザを取得したら、パスポートに貼付して入国審査を受ける。特に質問はされなかったが、メガネは外すように指示された。入国審査を通過してバゲージクレームに行く際に改めてビザの確認がある。事前にビザを貼付したページを開いておかないと文句言われるので注意。
バゲージクレームで荷物をピックアップしたら、税関を通過するのだが、”携帯電話やビデオカメラなどを税関で申告する必要がある”という情報を事前にネットで見かけていたが、ツアー客だからなのか、ゆるーい感じだからなのか、税関は何も申告せずそのままスルーしてカイロ空港を出て市内へ向かった。
出国手順
出国もちょっとクセがあり、空港に着いたらまずセキュリティチェックを通過する。これは航空法的な検査ではなく、エジプトはホテルや博物館、観光地なども同じようなチェックがされる。この時点では、危険物を持っていないかの確認だけなので、飲み物などの液体物は持っていて大丈夫。
空港のチェックは、ボディチェックもなされるので、男は男の保安官、女は女の保安官がいる列に案内される。
空港に入ったら、搭乗手続きをする。手続き時に航空券と一緒に出国カードを手渡される。
出国カードは概ね入国カードと同じような内容なので、すんなり書けると思うが、先述のJALのページを参考にしていただければ大丈夫だと思う。

搭乗手続きが済んだら、出国審査へ進む。ここで出国カードを提出。特に質問等も何もなく審査は終了。入国審査時と同じで、審査終了後にビザのページをチェックされるので、ここもあらかじめビザのページを開けて進んだ方が良さそう。多分文句言われる。
で最後にセキュリティチェックがあるが、検査の手順は空港に入る時と基本的に同じでボディチェックもされる。なのでこちらも男女別の列に並ぶ必要がある。よくある検査と違う点はもう一つあって、ハイカットじゃない靴でも履き物は脱いで、手荷物同様にX線検査を通す必要がある。代わりになるスリッパみたいなものは用意されていないので、靴下を履いておくことをおすすめする。
セキュリティチェックを通過したら、あとはどこの国の空港とも同じ。
制限エリアにあるカフェに入って時間を潰したのだが、店員は非常に態度が悪く、挙句には頼んだものと違うのがサーブされるという始末。Google Mapの評価を見てみようと思ったが、Google Mapにそのお店は存在していなかった。
ヒルトン カイロ ナイル マーディ宿泊記
今回のエジプト旅行で宿泊したのが、ヒルトン カイロ ナイル マーディ(Hilton Cairo Nile Maadi)。2025年1月にオープンしたらしい比較的きれいなホテル。
エジプトでは各所でセキュリティチェックがあるのだが、ホテルも例外ではなく入り口で金属探知機と手荷物のX線検査を通る必要がある。空港の保安検査と同じようなものだと思っていただければいい。

部屋はかなり広い。キングサイズのベッドの他にソファ、デスクがあってもこれだけの余裕がある。ベッドサイドやデスクなど、コンセントは欲しい場所に大体ある。エジプトの電源は220V/50Hz、コンセントの形状はヨーロッパと同じCタイプとなっている。マルチタイプではなかったので変換アダプターが必要になる。

クローゼットの中にバスローブやスリッパ、セーフティボックス、ドライヤーなどがある。
アイロンとアイロン台もあった。

お茶が紅茶、緑茶、ジャスミンの3種類とコーヒー。

ミネラルウォーターもある。エジプトの水道水は基本的にそのまま飲むことはできない。歯磨き等もミネラルウォーターを使う事が推奨される。

バルコニーもあった。13階の部屋だったので高所恐怖症的にはまあまあキツい。調べてみたら24階まであるらしい。エレベーターは3台あって、ルームキーをかざさないといけないタイプ。

そんなバルコニーからの眺め。見えている川はナイル川につながる運河。運河の向こう側の開けた部分はサッカーコートや野外コンサート場になっている。なので夜はまあまあうるさい。
地平線の方に灰色に見えているのは雲ではなく砂漠。地図で調べてみたのだが、ナイル川の東側の砂漠である東方砂漠だと思う。
この写真はまだ比較的クリアに見えている方で、最終日の朝は風が吹いて砂塵が舞っていたせいか砂漠周辺が真っ黒に見えていた。

バスルームもかなり広い。日本の感覚でも十分に広いバスタブと洗面台。

バスタブとは別にシャワールームもある。シャワールームはありがたい扉付き。ハンドシャワーのほかにレインシャワーもついている。
写真左側のすりガラスになっている部分がトイレ。

ホテルのハウスキーパーは人手がだいぶ足りていないらしく、清掃が必要な場合は「Service Please」の札を部屋の前に掲示しておくように言われた。
キャッシングできるATMは地下1階にあるが、引き出せるのはエジプトポンドのみ。USドルは引き出せないので要注意。EuronetとArab African International Bankの2台があった。
ホテル近くのローカルスーパー
ホテルの立地ははっきり言ってあまり良くはない。ナイル川沿いに建っているというくらいで、地下鉄の駅からは離れているし、買い物できる場所も多くない。
事前にネットでホテルの周辺環境を調べたものの、やはり近くに買い物ができるような場所の情報はなく、ストリートビューすら使えないという有様。
街に繰り出すにも、エジプトには交通整理という概念は一切無く、信号機もなければ横断歩道もないカオスの世界。高速道路みたいな道路を車がひっきりなしに無秩序に走る中、現地のエジプシャン達は逞しく渡っていくが、正直日本の環境に慣れている我々観光客が真似をするのはかなり危険だ。
添乗員さんに聞いたら、実際に地下鉄の駅まで歩こうとした方は過去にいたそうだが、駅には辿り着くことができず断念したらしい。
ツアーでこのホテルに泊まる際には、フリータイムがあっても実際に個人で観光はかなり難しいと思う。よほど旅慣れた方でなければオプションツアーを申し込むのが無難だ。また、もし個人でタクシー移動するならホテルに呼んでもらうのが一番信頼できる。とのことだった。
で、私はオプションを入れていなかった日があり、現地ガイドさんにホテル周辺に買い物ができる場所が無いか聞いてみたところ、”ホテルから30分くらい道を真っ直ぐ歩けばスーパーはある”との情報をゲット。勇気を出して歩いてみた。
エジプトは大気汚染がひどく、排ガスと乾燥であっという間に喉がやられるので、マスクをして歩いたほうがいいと思われる。私はマスクせず歩いて泣きを見た。リップクリームも必須。

ありがたいことにホテルの前には歩道橋があり、命の危険を冒さずに道路を横断できる。
歩道橋を渡りナイル川沿いを、ホテルから見て左の方向へ進んでいく。
しばらく進むと道路が橋になって運河を渡るところがあるのだが、ここは橋側の歩道に進んで運河を渡る。この橋の前後で、2度道路を横断しなければ行けないのだが、この道路は本線道路をUターンするためにある脇道なので本線ほど交通量はなく、しっかりタイミングを見れば横断できるので、エジプト文化の体験だと思って渡ってほしい。

野犬もいるので刺激しないように歩く。たまに車道を歩かないといけない場所もあるが、よく注意して歩けば、クラクションやパッシングは浴びるが車で体当たりしてきたりということは流石にないので大丈夫。
件のスーパーは、ホテルから2km弱の距離、時間にすると30分ほど歩いたところにあった。

スーパーは「Sun Market」というお店。Googleマップで見ると、Sun Mall El Maadiとなっているので、おそらく最近新装開店したのではないかと思われる。店名でググってみても全く情報はなかった。

店内に入ってみるとあまり大きいお店ではないが、品揃えはごくごく普通のスーパーマーケットといったところ。日用品や冷凍食品も売っている。書いてあるのはアラビア語のみ。通貨もエジプトポンドだが、クレジットカードは使えた。
私は全くアラビア語はわからず、英語もカタコトだが、値段の表記もしっかりされていて、レジでもトータル料金も表示されるので、身振り手振りを交えながら買い物することができた。地元民向けのスーパーではあるが、観光客でも比較的容易に買い物できる。

ローカルスーパーで買い物をするメリットは、とにかく物価が安い。タバコみたいなデザインのパッケージが印象的で、お土産としても有名なエジプトの紅茶”EL AROSA TEA”。一番小さいパックは9.25エジプトポンド。日本円にすると30円程度である。

チョコバーも3〜5エジプトポンド程度、日本で行ったら10円のうまい棒を買う位の感覚。ほかにもポテチ系のスナック菓子が10エジプトポンド程度だった。
ばらまき用のお菓子や紅茶、ホテルに帰って自分用のジュースやお菓子などを買ってトータルで300円ちょっとの買い物だった。ちなみに、レジ袋は無料でもらえた。
ぜひ、ヒルトン カイロ ナイル マーディに宿泊して、現地のスーパーで買い物をしたいという方は、Sun Marketを挑戦してみてほしい。カオスのエジプトの道路を歩くおよそ1時間の散歩道、すこしだけ心が強くなったかもしれない。

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