離島の動物園
三原山からバスまずは岡田港へ向かい、岡田港で大島公園行きに乗り換える。
時刻表上は接続時間が2分しかなかったが、三原山からのバスはほぼ定刻通り岡田港に到着。
乗り換え先の元町港からのバスは3分ほど遅れていたので無事に乗り換えることができた。
ちなみにこの後波浮港にも行きたいので、折り返しのバスに乗ることになる。
大島公園での滞在時間は40分もなかったので、駆け足で最低限みたいポイントをまわった。
大島公園には離島には珍しい動物園がある。入場は無料。
入ってすぐのところにあるのはフライングゲージ、日本最大級らしい。
鳥たちは雨が降っても何も気にしない様子。
フラミンゴの首はこんなに自由に動くのね。
フライングゲージの中には鳥だけではなく、ワラビーもいた。
ほかにも小さめのフライングゲージがあり、そこで見れるのはインカアジサシ。
おヒゲがチャームポイント。
飛び回っていて撮れないと思ったら近くまでやってきてくれた。
意外と人慣れしてるよう。
海が見える場所に展望スポット的な場所があったが、霧と雨でうっすらとしか海は見えない。
雨なんか全く気にせず休んでいるフタコブラクダ。
こちらは先ほど三原山で見かけたキョン。台湾原産の小さなホエジカの仲間。
大島で繁殖している個体は昔この動物園から逃げ出したものが繁殖したもので、農産物を荒らしてしまうので問題視されている。
が動物園の子たちは雨に濡れることなくのんびりと過ごしていた。
もしゃもしゃと面白いくらいの食べっぷりのアルダブラゾウガメ
ケヅメリクガメはゾウガメより小さいがやはりもしゃもしゃしていた。
動物園のアイドル、レッサーパンダは雨に打たれながらお昼寝していた。
目玉の一つ、三原山の溶岩をそのまま使った猿山、ワオキツネザルの猿山なのだが、冬季は表に出ていないらしい、残念。
バーバリーシープもご飯をもらっていた。
ご飯を食べずにこちらを見つめてくるおチビちゃん。
ここまでかなり駆け足で回ってなんとかバスの発車時刻に間に合った。
バス停の横に生えていたシダ植物。雨に濡れると雰囲気が出る。
公園内には椿園もあるのだが、今回は時間と天候の都合で見送った。動物園も次回はもっと時間をかけてじっくりと楽しみたい。
もう一つの港町、波浮港
大島の港といえば元町港、岡田港があるがもう一つ大きな港がある。それが波浮港(はぶみなと)。
大島公園から向かったのだが、直行ではいけないのでまずは元町港へ向かい、そこで波浮港経由陸上競技場行きのバスに乗り換えとなる。
大島公園から元町港までは30分、元町港から波浮港まではさらに30分かかる。
波浮港を散策する前に、まずはお昼ご飯。雨の三原山で体が冷えたのでラーメン。
波浮港で降りず上の山バス停まで行き、らぁ麺よりみちへ。
観光客はもちろん地元の常連さんも多数来ていてとても雰囲気のいいお店だった。
普通の中華そばも美味しそうで迷ったのだが、島のり塩ラーメンにした。
そしておばちゃんに勧められた餃子。普通の餃子ではなく、肉汁たっぷりの小籠包のような餃子。
とても美味しかった。
伊豆の踊り子のモデル
らぁ麺よりみちのおばちゃんに「良い旅を!」と見送られて向かったのは、お店から5分も歩かないところにある旧甚の丸邸。明治時代の網本の屋敷跡。
波浮港は小説伊豆の踊子のモデルになった旅芸人一座がいた場所。当時の建物が踊り子の里として保存されていて、旧甚の丸邸もその一つ。
踊子坂を下って波浮港まで。
波浮港はもともと火山によるカルデラ湖だった場所が入江になった場所を港とした場所。
なので港の周りはこのように高低差がある地形になっていて、窪んでいる部分、つまり海の部分が火山活動で陥没した跡ということになる。
波浮港は江戸時代に開港した港で、遠洋漁業の中継地として栄えた場所。海が荒れたときに退避する風待ちの港としても利用され、昭和初期には日本でトップレベルの地価を誇ったらしい。今で言うと東京銀座のように栄えていた場所ということだろう。
現在では旅客船は元町か岡田が拠点だが、貨物船や漁船の拠点はこちらで、この日もちょうど車を積んだ船が荷下ろししているのが見られた。
急な石の階段が雨で濡れていたので滑らないかと思ったが、滑り止めがあり何事もなく降りることができた。
明神様というらしい祠、社殿は崩壊していた。
階段を下っていくと今度は旧港屋旅館。
踊子たちはこの旅館でも芸を披露した。
表の写真だけ撮っている人はたくさんいたが中を見学している人はいなかった。
確かにぱっと見入って良いのか分かりずらいがガラス戸を開けて進んでみる。
中には宴の席などを人形で再現された部屋がある。
入口の大時計は時を刻んでいなかった。
旅館の窓から港を眺める。
波浮港の街並み。そういえば鵜飼商店のコロッケが有名なのだが雨に気を取られてすっかり食べるのを忘れてしまったので再訪問したい。
港に降りてくる大島バス、黄色い車体が遠くからでもよくわかる。あのバスに乗って元町まで戻る。
バスの車窓からの地層切断面。雨で濡れていてわかりずらくなっているが、バームクーヘンと呼ばれている。
ここまできたらあとは大島空港から飛行機に乗って本土へ帰るだけなのだが、なんと悪天候により欠航となってしまった。
飛行機が飛ばないとなると、脱出手段は船しかなくなるのだが、東京・竹芝行きのジェット船も臨時便も含めて全て満席。
唯一熱海行きの便に空席があったので、かろうじて大島を脱出することができた。
岡田港のすぐ横にある日の出浜という小さなビーチに打ち付ける荒波を見て時間を潰し無事に熱海経由で‘本土に戻ることができた。
帰りに乗ったのは最新鋭のジェット船セブンアイランド結。
天気は悪かったのだが、幸いにも海上は大きく荒れていることもなく快適な船旅だった。
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