北関東の群馬の温泉地といえば、草津温泉が有名。
だが今回訪れたのは草津より手前にある四万温泉で、ここでしか見られない”青い絶景”と歴史ある温泉を楽しむ旅をお届けします。
四万の甌穴群
国道353号を北上していくと出てくるのが四万の甌穴。
甌穴とはポットホールとも言われ、川底の小さな穴に入り込んだ小石などが水流で回転し、長い時間をかけて徐々に穴が大きくなったもの。
どこが甌穴なのかはよくわからなかった。
川の色が独特な青色をしているのだが、これは”四万ブルー”と呼ばれるここ四万川でしかみられない色。滝の音を聴きながら、爽やかな自然に癒される。
国道沿いの歩道から見下ろすと、木々の緑と四万ブルーがよく見える。
なぜこのような特徴的な青色になるのかは、いろんな説があるが結局のところ理由はまだよくわかっていないらしい。
四万ブルーはもちろん甌穴群だけではなく、この先四万の様々な場所で見ることができる。
奥四万湖
さらに国道を北上し奥四万湖に向かう。
奥四万湖は、四万川ダムによってできたダム湖。
ダムカード風の撮影ポイントがあった。
ダムから上流側を見る。ダム湖もやはり青色。
日本でも有数の透明度を誇る奥四万湖、ダムの管理事務所に届け出ればカヌーなどのアクティビティも楽しめる。
インクラインの先に管理事務所があり、ダムカードもここで入手できる。
下流側。
下は日向見公園になっている。
公園から見上げるとこんな感じ。
大泉の滝
四万にはいろんな滝があるのだが、比較的行きやすそうだった大泉の滝へ向かう。日向見公園からは車で3分ほど。
駐車場に車を停めて入り口から川に降りたらすぐ滝なのだが、結構足場は悪かった。
草木が鬱蒼としていてジュラシックパーク感ある。
滝壺がしっかり四万ブルーだった。
深いところはこんなにも青々としているのに、浅いところを見ると実は水自体はかなり透明なことがわかる。
入れ違いでキャニオニングのツアー客とすれ違ったが、この中に入っていくのは気持ちいいだろうなぁ。
四万温泉
最後に向かうのは、四万温泉。
群馬県の温泉で特に有名な草津の手前にあるのが四万温泉。四万の病に効くというのが由来。
草津の温泉は強酸性だが、対して四万温泉はアルカリ性。草津での湯治の帰りに寄り、体を中和する“仕上げの湯”として利用された。
有名なのは千と千尋の神隠しのモデルになったと言われる積善館。
本館は現存する日本最古の木造湯宿建築と言われる。
橋を渡った右側は昭和5年に建てられた元禄の湯で1500円と少し高めながらレトロな温泉に日帰り入浴ができる。湯量の多い四万温泉では無料で入れる共同浴場もあるので、どちらかというと文化財に指定されている建築で温泉に入るという体験に価値があるのだと思う。
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