【旅行記】温泉と歴史に触れる九州のたびPart3ー温泉県大分、別府ー

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仕事が忙しく普段は弾丸旅行ばかりしている私だが、今回は珍しく連休を取れたので九州へのんびりと旅に出た。

熊本から九州横断特急に乗りやってきた大分駅から、特急ソニックで一駅10分の別府が本日の最終目的地。目的はもちろん温泉である。

温泉地の駅


別府の駅を降りるといきなり手湯がお出迎え。早速温泉地に来たことを感じさせる。

ホテルに投宿したらすぐに温泉へ向かった。ホテルにも温泉の大浴場はあるのだが、まずは「駅前高等温泉」に向かった。その名の通り駅前の通りにある共同浴場。

大正13年に建てられた温泉で、今年でちょうど100年になる。

別府の温泉は基本的に熱湯の温泉なのだが、高等温泉は熱湯とぬる湯がある共同浴場。それぞれ別料金で250円で入浴できる。私は熱湯があまり得意ではないのでぬる湯をチョイス。

湯船が半地下にあり脱衣所からは階段を下るのだが、これはポンプのない時代に温泉を湯船に貯めるための構造。それだけの歴史がある施設ということ。
以前訪れた四万温泉の積善館・元禄の湯もこの構造だった。

別府のパワースポット

早起きできたので別府のパワースポット、八幡朝見神社まで散歩する。


海とは反対側の山の方にある。別府駅から20分弱で到着する。

神社の入り口には2本並んで生えている杉の木があり、夫婦杉と言われている。
「カップルがこの木の間を通ると結ばれる」と言われている縁結びのパワースポットだそうだが、あいにく独り身の私は一人で通らせてもらった。

写真からはなかなか伝わらないが、樹齢1000年を超える御神木の大楠木は信じられないくらい幹が太い。


境内からは別府の海や別府タワーが見えた。
大楠木は1000年もこうやって別府の町を見守っていたのだろう。

天然坊主地獄

午後には定期観光バスにて地獄めぐりをするのだが、その前に地獄めぐりツアーでは訪れない天然坊主地獄にやってきた。
地獄めぐりツアーで回るのは別府地獄組合に加盟している7つの地獄のみで、天然坊主地獄は組合に加盟していない。ツアーで訪れるのは鬼石坊主地獄という。

余談だが天然坊主地獄の公式HPはゆるいイラストがとても可愛いのでぜひ見てもらいたい。

園内は和風の庭園なのだが、湯煙がもくもくと上がっているのが温泉の雰囲気。

坊主地獄は泥火山という現象。
地下深くの粘土が地下水やガスと共に噴出し、円錐状に堆積したものを泥火山という。

時折双子坊主になったり、

ゾウが現れたりする。
常に違う表情を見せている。

蒸気井は池のように見えるが、これも温泉である。

一番奥にある坊主地獄は一番新しい噴火口で平成泥火山口と言われている。
その名の通り平成元年に吹き出した泥火山で、一番勢いがある。
その勢いのせいか坊主のような姿ではなくシャバシャバした水気の多い泥火山になっている。

温泉ガスが出ているのだが、置かれた硬貨の変色、変形を見るといかに成分が濃いかがわかる。

写真右側が大きく窪んだ地形になっているのだが、これは1200年前に噴火した噴火口の跡である。

延内寺というお寺があったのだが、1498年に発生した日向灘地震をきっかけに地面が爆発しお寺を吹き飛ばし、住職もろとも地底の奥底に飲み込んでしまったという。その後この地に熱泥が沸き続けていて、その形が坊主の頭のようだというのが坊主地獄の由来。
この石像は十王像と呼ばれ昔は9体あったそうだが、噴火によって3体が飲み込まれてしまい現在では6体のみが現存している。

午前中に天然坊主地獄にやってきたのには理由があって、午前中の限られた時間にしか入れない幻の温泉「鉱泥温泉」に入るためである。
いわゆる泥湯なのだが、坊主地獄の泥の温泉に入ることができるというもの。

泥湯の衛生管理に大変な手間がかかるらしく、午前中の3時間強のみしか営業できないそうだ。

大きな露天風呂と、泥湯の2つの湯船がある。
泥湯の源泉は平成噴火口から引いているらしい。
露天風呂も蒸気井と同じような色をしていたのでおそらくそこと同じ泉質なのだろう。
いわゆる卵の匂いがするという硫化水素の温泉で、先程の温泉で変色したコインのようになってしまうのでアクセサリー類は外して入る必要がある。

大分グルメ・とり天

一旦別府駅まで戻ってきてランチタイム。

写真から見てわかるように別府駅からすぐ近くにある「まやかしや」。
昨日訪れた高等温泉のすぐ近くでもある。

とり天定食は1250円で食べられる。
写真は下味がついているオリジナルとり天で、他にもポン酢につけて食べる昔ながらのとり天も選べる。
とり天を食べてエネルギーをつけたらいよいよ地獄めぐりに向かう。

Part4へ続く

-温泉と歴史に触れる九州のたび まとめ-

Part1ー悪天候の宮崎空港へのフライト・B767プレミアムクラス搭乗記ー

Part2ー震災からの復興、熊本城ー

Part3ー温泉県大分、別府ー

Part4ー別府地獄めぐりー

Part5ー夜の門司港レトロー

Part6ーほぼ丸一日海の上、東京九州フェリーそれいゆ乗船記ー

YouTube・旅行先で集める環境音シリーズ


旅行先で集める環境音シリーズ。
坊主地獄で録音してきた泥火山の音。
今回はポコポコと温泉が湧き出る、癒し系ASMR。

収録機材
・録音:ZOOM H1essential
・動画:iPhone15
・画像:Sony α7ii

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