仕事が忙しく普段は弾丸旅行ばかりしている私だが、今回は珍しく連休を取れたので九州へのんびりと旅に出た。
夜の門司港レトロを散策した後は、いよいよ横須賀行きのフェリーに乗って関東を目指すことになる。
フェリー乗り場まで
フェリーが出港する新門司港までは無料送迎バスが走っている。
送迎バスは小倉駅を22時10分に出発し、ターミナルには出港の1時間前の22時50分に到着する。
駅の案内にフェリーがしっかり記載されていて、いかにフェリーというものが身近にあるのかが伺い知れる。
送迎バス乗り場はモノレールがある方と反対側の出口にある。
22時前に来たらすでに多くの乗客が待っていた。
バスは発車の5分前の22時5分頃にやってきた。
観光型のバスなので、キャリーケースなどの大型荷物はトランクに預けられる。
先日乗ったさんふらわあに比べて徒歩による乗船がかなり多く、バスの座席が相席にならない程度埋まった。
小倉駅の次、門司駅でも乗客を拾うのだが、この日は門司駅からのお客さんはいなかった。
座席にはコンセントが備わっていた。
東京九州フェリーはスマホでQRコードを表示して乗船、またそれがそのまま個室の鍵にもなるのだが、スマホの充電がかなり減っていたのでターミナルに向かう前に充電できるのはかなりありがたかった。
もちろんQRコードを紙に印刷して使用することもできる。
シンプルなターミナルだが、しっかりと椅子があり売店もある。
スマホ乗船なので、特に乗船手続きはなかった。
本日の宿、ツーリストS
東京九州フェリーは横須賀港と新門司港を21時間かけて結ぶ。
船内で過ごす時間がかなり長いので今回は個室であるツーリストSを予約。
基本料金のツーリストAの14000円に6000円の追加料金となる。
ちなみに一番安いツーリストAは、いつもお世話になる東海汽船で言うところの特2等のような寝台になっている。
先日乗ったさんふらわあのシングルルームと同じような雰囲気だが、あちらは鍵のかかる大部屋の中に、アコーディオンカーテンで仕切れる寝台といった扱いだったが、こちらは個室ごとにしっかりとしたドアがあってそれぞれで施錠できる。
個室の内部はこんな感じ。
さんふらわあのシングルより広いかなといった雰囲気だが、タオルやスリッパのようなアメニティはない。
イヤホン必須だがテレビもある。
海上ではこのサイズの画面でワンセグ受信なのでかなり画質は悪い。
デスクにある電源系のパネル。
右の四角いのは常夜灯。
各個室に窓はないが、大部屋には一つ窓がある。
船内での過ごし方
フェリーあるあるの吹き抜けのエントランスホール。
フリースペースも多めなので、ほぼ丸一日の航海も色々な過ごし方ができる。
コンセント付きのカウンターテーブルもあり、大海原を眺めながらのパソコン作業なんかもできる。
それいゆなので至るところにひまわりの模様がある。ひまわりは北九州市の花。
相方のはまゆうは横須賀市の花。
東京九州フェリーで特徴的なのは、船の中に大浴場の他に露天風呂があること。
系列の新日本海フェリーにもあるのだが、これらの船はフェリーの中でも最速のスピードを出すことで知られている。つまり”世界最速の露天風呂”ということになるらしい。
そもそも露天風呂というものは移動速度を競うものではないのだが。
肝心の海上の露天風呂だが、あまりにも風が強すぎてタオルが飛んでいきそうになったりと意外と落ち着かない。
横須賀〜新門司航路の船だが、母港は系列の新日本海フェリーが就航している小樽になっているようだ。
トレーニングルームもある。
船内レストランはけっこう広い。
さんふらわあはバイキングだったが、こちらはメニューがあって注文するタイプ。注文はタッチパネル。
メニューは関東と九州の物を意識したメニューになっているので、九州を出発した後も旅の余韻に浸ることができる。
出港時間が深夜なのだが、まず乗船したら夜食営業がある。夜食は軽食やお酒と共におつまみみたいなメニューになっている。
夜食はりゅうきゅう丼をチョイス。
りゅうきゅうという名前だが、沖縄ではなく大分の郷土料理。
お昼ごはんは門司港の焼きカレーをチョイス。
ちなみにカレーメニューは横須賀海軍カレーもある。
夜ご飯は割とボリュームのあるメニューがあり、今回は佐世保レモンステーキ。
お会計もセルフレジで非接触になっている。
海上だがクレジットカード決済もできるようになっている。衛星通信を使っているので通信に時間がかかる他、天候などで通信ができなくなることもあるらしいので、現金も持っておくことをおすすめする。
今回の旅ではそのような事はなかった。
ゆっくり寝てしまったので朝食営業には間に合わなかったが、朝食営業後は売店で船内で焼いているパンが売り出される。
ドリンクバーとコーヒーの自販機。
コーヒーはレストラン営業時間外でも利用できる。
コーヒーマシンはレストラン内に何台かあって、ホットコーヒーだけのものと、アイスコーヒー、カフェオレも作れるものがある。
飲み物の自動販売機は意外と少なめ、1階に集約されている。
売店には東京九州フェリーグッズも多く販売されている。オリジナルTシャツだけでかなりの種類があり、迷いに迷った結果2着お買い上げ。
部屋にアメニティが無いといったが、売店でロゴ入りのタオルも販売している。
今回の旅でいったい何枚のロゴ入りフェイスタオルを買ったのだろうか。
御船印はその日の船長の直筆サイン入りという凝ったもの。
船首にあるフォワードサロン。
進行方向の海を眺めながら過ごす事ができる。
飲食は禁止になっている。
船内ではいろんな過ごし方ができるので意外にもあっという間に時間が過ぎていく。
そして船は約21時間の旅を終え、20時45分に横須賀港に到着し、長かった九州旅行は幕を閉じた。
-温泉と歴史に触れる九州のたび まとめ-
Part1ー悪天候の宮崎空港へのフライト・B767プレミアムクラス搭乗記ー
Part6ーほぼ丸一日海の上、東京九州フェリーそれいゆ乗船記ー
YouTube・旅行先で集める環境音シリーズ
旅行先で集める環境音シリーズ。
フェリーの船室が一番海側の部屋だったので、船に打ちつける波の音が聞こえた。
フェリーに乗っている気分をお楽しみいただきたい。
収録機材
・録音:ZOOM H1essential
・動画:iPhone15
・画像:Sony α7ii
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