仕事が忙しく普段は弾丸旅行ばかりしている私だが、今回は珍しく連休を取れたので九州へのんびりと旅に出た。
まず航空券を取ったのは宮崎県。だがしかし、当日の朝起きてみるとANAからは現地視界不良のため天候調査中の連絡が入っている。
物理的にも、行程的にも雲行きが怪しくなっている中羽田空港へと向かった。
国際線機材の国内線
今回乗ったANA便は予約当初、B787での運行、機材コードは78Mとなっていた。
ANAの国内線利用する方ならピンとくるかもしれないが、国内線でB787の時は基本的には78Pとなっている。どちらも同じB787-8による運行なのだが、78Mは国際線機材による運行となる。
国際線機材は機内の前方半分弱がビジネスクラス、後方がエコノミークラスなのだが、国内線で運用される時はビジネスクラスの座席がプレミアムクラスとなる。アップグレード料金は変わらないので、とてもお得なうえ、国内線機材より座席数が多いのでアップグレードがしやすい。
もちろんせっかくの機会なので、プレミアムクラスへアップグレード、羽田から宮崎のアップグレード料金は10000円となる。宮崎までの1時間半弱、落ち着かないくらい広いシートピッチのビジネスクラスの旅となる。
機内サービスのほか、プレミアムクラスは出発前にANAラウンジが利用できたり、優先チェックインがあったり、荷物が優先的に下ろされたりと搭乗前後のサービスもプレミアムだったりする。
実際には前日に機材変更の連絡が入りやってきたのは76Eという機材。いわゆるウィングレット付き767。
機材変更とは言ってもB767の国際線機材なので、お得感は変わらず。残念ながら機内Wifiは利用できない。
プレミアムクラスの機内サービス
B767のいわゆるドッカン上がりを楽しみながら羽田を離陸して、雲を抜けたら立派な富士山のシルエットが目に飛び込んできた。あまりにも芸術的すぎる。
機内サービスが始まったら、プレミアムクラスには機内食が提供される。
朝の便だったのでスープとサンドイッチ。
そうこうしているとあっという間に富士山上空。
ほとんど雲がない富士山が見られた。
アルコール類のドリンクサービスもあり、朝から雲の上で日本酒を飲んでうとうとするという大変贅沢だ時間を過ごさせていただいた。
今回のフライトではブロッケン現象がみられた。分かりづらいのだが、雲に写っている飛行機の影の周りに虹が囲っているのがお分かりいただけるだろうか。
もちろん目的地宮崎に近づくにつれて大気中の水分が多くなっていると言うことになるので、若干の不吉な気配を感じるものではあった。
※必ずしもブロッケン現象が見られるとフライトに影響があるということではありません。
宮崎空港に着陸ならず
どんどん視界が悪くなり、着陸態勢に入る前のCAの安全確認ができず乗客各々で身の回りの確認をするようにとアナウンスが入るくらい揺れている。
たまに雲の隙間から海面が見えたので、もうすぐ着陸という高度にいるのがかろうじて分かるくらいの視界。
そして揺れもひどく、もはや祈るしかない状況。
しかし祈りは届かず、突然エンジンが轟音とともに回転数を上げ、再び767のドッカン上がりでゴーアラウンドとなった。
しばらく宮崎県沖の低空で再度着陸するか協議されていたが、三度目のドッカン上がりで一気に雲の上まで上昇。機長から福岡空港へ向かう旨の放送があった。宮崎方面を振り返ってみると確かに雲が発達している。
まあ着陸できないのもしょうがないよねといった感じ。
残念ながら宮崎県の訪問は今回は断念せざるを得ない状況だ。
福岡空港が本当に街の中にあると実感する景色。
当初は福岡まで30分ほどとアナウンスがあったが、なんやかんやで1時間かかってやっと着陸した。
福岡に降りた後も、再度宮崎へ向かうか協議され、15分ほど機内にて待機が指示されたが、残念ながらここで降機することが決まった。
福岡空港に降りた時点で、食事費名目の補償1500円が支払われることがアナウンスされ、他の交通機関で宮崎に向かう乗客はその費用もANAによって補償されるとの案内があった。
この日宮崎空港に降りれなかったのは、自分の便とすぐ後続のJAL便のみ。
JAL便は大分へダイバートし、お昼すぎに再度宮崎に向かい4時間ほどの遅れで着陸できたそうなので、宮崎にたどり着けなかったのは我々の便のみだったそうだ。
旅程崩壊しつつもなんとか九州には降りれた。この先全くの行き当たりばったりの旅が始まる。
とりあえず福岡空港から地下鉄で2駅の博多駅へ。福岡は本当に空港から街までの距離が近い。
ちなみに宿は大分・別府に事前に押さえてあったのだが、無事にチェックインできるのだろうか。
Part2へ続く。
-温泉と歴史に触れる九州のたび まとめ-
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